GMOサインでは他の様々な電子契約サービスや電子証明書にて署名された署名済みの文書に対して増分署名を行うことが可能となりました。
GMOサインをご利用のユーザーは、契約相手が他の電子契約サービスを利用していたとしても、GMOサイン上で署名して契約を締結することができるようになります。
さらに、文書管理の機能を併せて強化し、他の電子契約サービスで署名した文書の署名情報をGMOサインの管理画面上でプレビュー・確認できるようになりました。
これにより、GMOサインでは電子契約文書を一元管理できるようになります。
◇操作手順
「署名互換機能」対象のサービス (※1)>
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その他の電子契約・電子署名サービスについても随時、対象範囲を拡大して動作確認を行なって参ります。
(※1)順不同 2023年7月19日時点で当社による動作検証済みのサービス
署名互換機能(増分署名、プレビュー時の署名情報表示)の動作確認済み。
なお、増分署名は署名で利用した証明書の検証を行なった後に処理しています。
当社では他サービスでの署名の信頼性の確認は行なっておりませんのでご了承ください。
(他サービスの署名がAATL証明書ではない場合、Adobe Readerで「署名は有効です」と表示されない場合があります)
ご利用可能なプラン
標準機能としてご利用いただけます。
※お試しフリープランの場合は、月間送信数上限(5件まで)の範囲でご利用可能です。
他サービスとの締結方法詳細
他サービスと、GMOサインを併用した際の締結方法を以下にご紹介いたします。
参考イメージ
■操作手順
1.「契約を締結」から文書をアップロード
契約を締結 > 文書のアップロード
- 「契約を締結」をクリックし、署名済みのPDFファイルをアップロード
- 「署名依頼情報の入力へ」から次へ
注意:
GMOサインへアップロードする際には必ず相手方から提供いただいた文書が署名済みの文書なのかご確認ください。
(GMOサインへアップロード後プレビュー表示でご確認いただけます。)
"電子署名済み"バッジの付与
GMOサインや他社サービスによって既に署名済み文書のアップロードを行った際、「電子署名済み」バッジが表示されるようになりました。
これにより、【電子署名が施された文書】と【電子署名が施されていない文書】を視覚的に識別できるようになります。
署名互換機能におけるアップロード可能な文書
利用可能ファイル
- 署名完了済みのPDFファイルのみ
※その他にも未署名のPDFファイルも利用可能
検証できない署名情報があるファイルや、パスワードなど保護付きのファイルはご利用いただけません。
また、署名フィールドが設定されている文書で署名処理が行われていない文書もご利用出来ません。詳細はこちら
"電子署名済み"文書のプレビュー表示
"電子署名済み"の文書につきましては、アップロード後に「文書を押下」又は「プレビューボタン」から、過去の署名情報や、タイムスタンプ情報を確認することができます。
※プレビューボタンは後述の「4.確認して送信」を参照ください。
2.署名依頼情報を入力
契約を締結 > 文書のアップロード > 署名依頼情報を入力
自社のワークフローに沿って署名者情報やその他、各種設定をおこないます。
署名依頼情報の入力が完了次第、画面下部にある「署名位置の設定へ」のボタンから次へ
各種機能の詳細は下記ヘルプセンター記事をご参照ください。
参考)
▷【契約印タイプ】署名依頼送信手順
▷【実印タイプ】署名依頼送信手順
署名完了と同時に締結文書を相手方ご担当者宛に送信する必要がある場合は、"受領者"として設定することで、お互いの署名情報の入ったPDF文書を送信することができます。
※本人確認パック内の機能利用について
本人確認書類添付機能や運転免許証の様式チェックなどの画像添付機能はご利用いただくことはできません。
本人確認書類添付機能 | 利用不可 |
---|---|
運転免許証の様式チェック | 利用不可 |
ファイル添付機能 | 利用可 |
SMS送信機能 | 利用可 |
3.署名位置の設定
契約を締結 > 文書のアップロード > 署名依頼情報を入力 > 署名位置の設定
各署名者の署名場所に、署名エリアを設定します。
各パーツ設定時の注意点
「電子署名済み」の文書における署名位置の設定画面では以下の点にご注意ください。
- 利用できる署名欄(ペンマーク)は1署名者につき1つのみ設置可能
- テキストボックス、日付パーツ、チェックボックスアイコンは設置不可
封筒機能によってその他文書がある場合に、"電子署名済み"でなければ、[テキストボックス、日付パーツ、チェックボックスアイコン]など、その他のパーツの利用も可能です。
参考:
電子署名済み文書の差換え
署名位置の設定画面やテンプレート文書登録画面など文書を差換えたい場合、異なる電子署名済みの文書に差換えることができます。
※「署名済み文書から白紙の文書」、又は「白紙の文書から署名済みの文書」への差換えはエラーとなります。
エラー内容詳細
- 署名済みの文書から白紙の文書への差換え時:
"署名付き文書から署名なし文書には差換えられません。"
- 白紙の文書から署名済みの文書への差換え時:
"署名なし文書から署名付き文書には差換えられません。"
4.確認して送信
契約を締結 > 文書のアップロード > 署名依頼情報を入力 > 署名位置の設定 > 確認して送信
今回の設定内容が一覧表示されるようになります。
確認後、「送信する」ボタンで送信完了となり、設定のワークフローに基づいて署名依頼が送付されます。
項目の内容に不備がないか今一度ご確認ください。
以上が署名互換機能における、主な利用方法になります。
基本的な操作方法は署名互換機能を利用しない送信方法と同様となります。
5.締結完了文書の保管と確認
送信完了後すべての署名者での署名完了時に「契約の締結」となり、文書自動保管機能が有効になっている場合に、アカウント内へ自動保管されます。
また、GMOサインでの[送信者 / 署名者 / 受領者]宛に締結完了後の文書が送付されます。
ローカル環境へのダウンロード方法はこちら
GMOサインのアカウント内に保管された場合は、その他の締結文書と同様に管理が可能です。
詳細 | 詳細情報を開き管理用の項目の編集や文書の削除を行う |
プレビュー |
文書の閲覧や署名情報の確認を行う |
ダウンロード |
・署名文書・締結証明書 等ローカル環境へダウンロードする |
増分署名後のタイムスタンプ
署名互換機能により増分署名を行った場合、以前の署名情報やタイムスタンプ情報は据え置きとなり、増分署名毎に新しい署名情報と、タイムスタンプ情報が付与されるようになります。
署名情報のプレビューと見え方の比較
増分署名を行ったPDFファイル内には、他社電子署名の情報と、増分署名で追加した署名情報がそれぞれ記録されています。
「電子印鑑GMOサイン」プレビュー表示時と「Adobe Acrobat Reader」署名パネル画面では、署名情報の記載方法が少し異なります。
電子印鑑GMOサインプレビュー画面
Adobe Acrobat Reader署名パネル画面
締結証明書IDの記載
増分署名を行った際、文書に対して英数字の組み合わせによるIDが付与されます。
付与位置は従来の物と同様に締結文書「1枚目左下」となります。
GMOサインでの署名済み文書や他社署名済み文書にて締結証明書IDが既に左下の付与位置に記載がある場合は、上から新しいIDが付与されます。※旧IDは新IDの付与と同時に見えなくなります。
参考:▷【文書管理】電子契約締結証明書
このIDの付与により、保険会社や、金融機関への紙での提出書類としてご利用いただくことが可能となります。
※原本はあくまでもPDF本体となります。締結証明書そのものに法的な拘束力はありません。
提出書類としてご利用の際は以下ご用意ください。
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上記セットにて、「増分署名前の文書」と「増分署名後の文書」をお互い紐づけることができます。そのうえで、PDF原本を確認することで、改竄がされていないことの証明となります。
※なお、提出書類として有効なものかどうかは保険会社や、金融機関によってそれぞれとなります。
事前にお取引のある窓口までご相談ください。
【関連情報】▷署名互換機能(プレスリリース)